2016年5月20日金曜日

闘いなくして安全なし No.074

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFUnByemdKU2JXUmc/view?usp=sharing


東京メトロ レール破損相次ぐ
鉄道の安全を守る労働組合の闘いが必要

 5月9日、東京メトロ銀座線でポイント部分のレールが完全に破断しているのが見つかりました。渋谷―溜池山王間で5時間近く運転を見合わせ、約10万人に影響が出ました。
 6日には東西線で亀裂が見つかり、2時間余り運転を見合わせたばかりでした。

4月の検査では異常なし

 4月18日に実施した超音波を使った定期点検(年1回)でも、5月6日実施の目視検査(月3回程度)でも異常は見つかりませんでした。
 銀座線、東西線の破損したレールは、09年に交換されたものでした。経年劣化には早く、原因はまだわかっていません。東京メトロでは全線のポイント部分720カ所の緊急点検が行われています。

JRでも相次いだレール破断

 JR東日本でも04年から数年間、レール破断が相次いで起こりました。それは規制緩和と外注化の結果でした。
 02年に国土交通省は抜本的な規制緩和を行いました。そして、JR東日本が検査周期をどんどん延長し、鉄道業務の全面外注化を開始しました。保線部門は真っ先にすべて外注化され、その後2年でレールが次々に折れるようになったのです。

安全運転闘争で闘う動労千葉

 レール破損を起こすもう一つの原因は、過密ダイヤとスピードアップにあります。
 動労千葉はレール破断に対して安全運転闘争を闘いました。運転士が危険な個所を見つけ、労働組合として全員が安全を守るために速度を落として運転する。そして計160㎞のレールを交換させ、メンテナンスコストの削減に歯止めをかけてきました。
 東京メトロでも保線部門は全面外注化されダイヤも過密化しています。労働組合の闘いが乗務員・乗客の命と安全を守る力です。

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