2018年10月20日土曜日

日刊動労千葉 第8522号

JR千葉支社 鎌取駅全面外注化、
那古船形駅無人化提案

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8522/

駅業務別会社化・転籍阻止の闘いにたとう!

 JR千葉支社はこの間、駅業務について、鎌取駅の全面外注化、市川駅のびゅうプラザ閉鎖、那古船形駅の無人駅化を提案してきた。

 提案の概要は以下の通り。

【鎌取駅の全面外注化について】

 ◇「効率的な業務執行体制の構築」「エルダー社員の雇用の場の確保」等を目的とし、駅業務委託を実施する。
 ◇現行2徹1日勤の全業務を委託する。要員は管理▲4名、一般▲6名を削減する。
 ◇現状勤務者については、転勤または出向を含め、個別に面談した上で決定する。
 ◇実施時期は19年4月1日。

【市川駅びゅうプラザ閉鎖について】

 ◇マーケットの変化に合わせた店舗体制の構築を目的とし、店舗の閉鎖を行う。
 ◇要員は管理▲1名、一般▲6名を削減する。
 ◇現状勤務者の異動は面談の上で決定する。
 ◇実施時期は19年4月1日。

【那古船形駅の無人化について】

 ◇現行、委託会社において1日勤で業務を行っているところを無人化する。 
 ◇無人化の理由は、採算が合わないため。
 ◇実施時期は19年4月1日以降、準備出来次第。

【千葉支社管内の駅外注化の現状】

 ◇JR直営49駅、委託70駅、簡易委託4駅、無人34駅 鎌取駅は近くに千葉県こども病院やショッピングモール、住宅街などがあり、近年乗降客が増加している駅だ。それにも関わらず、全面外注化するというのだ。
 すでに東京では、今年12月1日に吉祥寺駅、来年3月1日に秋葉原駅の全面外注化実施が提案されている。これほどの大規模駅が全面外注化できるなら、千葉支社管内で外注化できない駅などなくなるということだ。しかも、これまでJR本体で行ってきた。人身事故などの「現地責任者」も委託社員で行うとされている。
 会社は明らかに、駅業務の全面外注化と別会社化の本格的な攻撃に踏み出している。それは、これまでの出向というレベルを超えて、JRで働く仲間の転籍強制まで外注化攻撃をエスカレートするということだ。
 会社はその理由に、「エルダー社員の雇用の場の確保」を挙げるが、まったくのごまかしだ。
 すでに「エルダー本体枠拡大」が実施されている。会社の得手勝手な制度を前提としても、「雇用の場の確保」のために外注化しなければならない理由など一切ない。それを外注化推進の口実に利用するなど絶対に許されない。
 また、会社は「採算」を理由に駅の無人化まで進めている。本来鉄道は、地域の生活を支えるためにはなくてはならない存在だ。利益を優先して公共性を放棄し、地域の足を切り捨てることは鉄道会社として決して許されない。
 駅は鉄道の安全を守る砦だ。その駅業務の別会社化は鉄道の安全を崩壊させる。また、駅業務が別会社化されれば、駅から車掌、運転士という養成体系も解体される。乗務員勤務制度改悪攻撃と一体で、JR・グループ会社の全労働者の権利を根底から破壊する重大な攻撃だ。
 JR―グループ会社を貫く闘いをつくりだし、外注化攻撃を粉砕しよう。




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