2018年10月3日水曜日

外注化阻止ニュース 第392号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka392.pdf


駅業務の別会社化と転籍が狙い
秋葉原・吉祥寺駅の全面外注化提案

 JR東日本は、秋葉原駅の全面外注化を来年3月1日に実施すると提案しました。吉祥寺駅も12月1日から外注化が実施されようとしています。秋葉原駅は1日平均の乗降客数が25万人を超え(17年度・東日本管内9番目)、土日・休日には特急列車も停車する大規模駅です。
 駅業務の完全別会社化と転籍の強制を狙うものです。

安全の基盤そのものが崩壊

 駅業務の外注化は鉄道の安全を崩壊させます。人身事故などが発生し輸送障害が起こった場合、今までは最終的な安全確認は管理駅社員(JR社員)が行っているものを、業務委託駅社員が行うのです。列車非常停止警報装置の復帰扱い業務についても、業務委託駅社員が自らの判断で復帰扱いを行い、管理駅に事後報告します。
 駅における安全の確保に関してJRがまったく責任を取らなくなるのです。
 本来、事故の場合であれ、線路に落ちた物を拾う作業であれ、駅が指令に伝え、指令が列車抑止手配を行い、列車が駅に入らないことが確認されてから作業が行われます。駅も指令もJRが統一した責任をもっていて初めて安全な作業ができるのです。
 駅が本線と分断され、本来の共同作業が外注会社とJRとに分断されれば、安全の基盤そのものが崩壊します。現に事故が多発しています。

阪急・京急は委託を解消

 私鉄の阪急電鉄や京浜急行電鉄では、駅業務などの分社化でコスト削減を進めてきましたが、「偽装請負」の問題、「社員の士気の低下」「安全強化」「情報伝達を一元化すれば災害やトラブルに素早く対応できる」と駅業務の外注化を取りやめ、子会社の社員を直接雇用に切り替えています。

乗務員勤務制度改悪の阻止を

 今回の秋葉原駅全面外注化の提案が、乗務員勤務制度改悪について東労組・国労の妥結が確実になった段階で行われたことは重大です。「最大の攻撃」といっても過言ではない乗務員勤務制度改悪を東労組・国労に認めさせたことをきっかけに全系統で次元の違う攻撃を開始しようとしているのです。
 動労千葉と共に外注化と乗務員勤務制度改悪に反対の声をあげよう。

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