2019年4月25日木曜日

外注化阻止ニュース 第422号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka422.pdf


全面分社化・転籍と闘おう
現場を徹底軽視 JR東2020年度採用計画

 JR東日本が3月、2020年度採用計画を発表し、〝採用方針の大きな転換〟だと報じられています。募集要項から「現場第一線」をなくして「マネジメントを担う人材」という言葉に置き換え、運転士や車掌、検修や保線、清掃など鉄道事業を支える現場の仕事を徹底的に軽視するものです。

募集要項から現場第一線を削除

 採用計画では、従来の「ポテンシャル採用」は「総合職」に、「プロフェッショナル採用」は「エリア職」に名称が変更されました。
 従来の募集要項では、「プロフェッショナル採用は、鉄道事業を支えるプロとして、地域に密着し、現場第一線で活躍」とあり、入社後は、運転士や車掌をはじめ鉄業事業を支える現場で働くことが求められていました。
 ところが2020年採用計画では、総合職やエリア職は、現場 第一線という言葉はなくなり、マネジメントを担う人材を求めるとなっ ています。採用方針の転換はJR東日本の経営ビジョン「変革2027」が下敷きです。
 「人口減少」対策として、「電車に乗せて運ぶ」ではなく、「サービスに付加価値を付ける」「鉄道輸送以外で収益を増やす」ことを打ち出し、「輸送サービスにおいてこれ以上増収は期待できない」から「自動運転の実現」で大合理化するというものです。
 だから現場第一線ではなくマネジメントだというのです。運転士や車掌の職名廃止の提案もこれと一体のものです。
 会社は、〝現場の仕事は「担務」に過ぎない。だから駅員として使うも、乗務させるも、子会社に行かせるも会社のさじ加減一つだ。無人運転も可能な技術が開発されている時代に、運転士・車掌という特別な職名や待遇は必要ない、過去の遺物だ〟と主張しているのです。
 結局、すべての現場の仕事を軽視し、分社化と転籍を通して現場労働者をJR本体からなくそうとしているのです。

でたらめな会社施策に怒りの声を

 こんなでたらめで無責任な会社の攻撃は必ず破綻します。現場の仕事を軽視し、労働者を分社化と転籍に追い込めば、要員確保は不可能に なります。何より鉄道の安全は崩壊します。
 鉄道事業は、現場の労働によって成り立っているのです。今こそ怒りの声を上げよう。

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