2019年4月17日水曜日

外注化阻止ニュース 第421号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka421.pdf


運転士・車掌の職名廃止 許すな
鉄道業務すべてを分社化する布石だ

ここまでやられて黙ってられない

 3月ダイ改で乗務員勤務制度改悪を強行したJR東日本は、「新たなジョブローテーションの実施」について提案を行いました。
 運転士・車掌の職名を廃止して「乗務係」に、車掌試験も運転士試験も廃止――これは、百数十年続いてきた鉄道のあり方を根本から覆す重大な問題です。


 「運転士」「車掌」という職名には、乗客の生命と鉄道の安全を守ってきた歴史と誇りが込められています。乗務員は何千人という乗客の生命と鉄道の安全を背負って乗務しています。
 試験を廃止して通常の人事異動で乗務員を決めるとは、「管理者にゴマをすって会社の言うなりになれ」「管理職になれないならお払い箱」ということ です。
 同じ仕事は最大10年で異動と提案されていますが、乗務員という仕事は経験が必要です。こんなことで安全を守ることはできません。
 ドライバレス運転ができるから乗務員はいらない」は乗務員を貶めるためだけの真っ赤なウソです。
 現在、詰め所だけでなく運転台もカメラで監視しています。乗務員は犯罪者なのか。常に監視しなければ安全を守れないと言うのか。
 会社の目的は、乗務員から誇りを奪い、将棋のコマ以下の存在として扱うことなのです。

エリアごとに会社を分割

 会社は鉄道業務すべてをJR本体から投げ出そうとしています。実際、今年の募集要項からポテンシャル採用は「総合職」、プロフェッショナル採用は「エリア職」に変更されました。
 そこでは、社員に求めるものとして「現場第一線」という言葉が削除され、「マネジメントを担う」ことが必要だと言っています。最終的には会社をエリアごとに分割して分社化し、JR本体に残るのは管理職だけなのです。


 これは鉄道で働く者に対する会社からの挑戦です。何より大事なことは、決してあきらめず、一人ひとりの労働者が現場から声を上げ、団結して反撃に立ち上がることです。
 職場に当たり前の労働組合を職場に甦らせよう。会社の攻撃を打ち破る力は、現場労働者が声をあげることです。共に闘おう。

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