2019年4月4日木曜日

外注化阻止ニュース 第419号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka419.pdf


「運転士・車掌廃止」絶対反対!
新たなジョブローテーションを提案
安全・労働の深刻な破壊を生む

試験も廃止し、通常の人事異動に

 JR東日本は3月29日、「新たなジョブローテーションの実施」と称して、運転士・車掌を廃止する、とんでもない提案を行いました。すでに現場での説明がはじまり、8月までに労使交渉も終えるとしています。
 運転士・車掌を「乗務係」と呼び、試験も廃止。乗務員への登用は「通常の人事異動」で行う。運転士・車掌を徹底的に軽く扱い、管理者が好き勝手に異動・担務変更をできるようにするというのです。絶対に許せません!
 会社は〝これから大事なのは企画部門などの「新たな価値」を生み出す仕事だ〟と明確にうちだしました。乗務員が日々何千人もの乗客を乗せ、命と安全を守って列車を動かしていることは、まるで重視されていません。
 会社は「運転士・車掌は廃止し、乗務係等に統一する」「ワンマン拡大や自動運転で車掌は減る」「運転士・車掌以外の仕事もしてもらう」と言って、乗務員というあり方そのものを解体し、〝いつまでも企画部門に行けないようなら用済み〟とばかりに使い捨てにしようという本当に許しがたい攻撃です。
 
現場からの反撃で撤回を

 それは単に乗務員だけの問題にとどまりません。JRは鉄道会社であることを放棄しようとしているのです。鉄道業務はすべて外注化し、労働者には転籍を強制する狙いです。
 動労千葉は現場からの真剣な闘いに会社の攻撃を止める力があることを示してきました。そもそも「自動運転ができるから乗務員は必要ない」はウソです。
 今こそ職場から本気の声をあげよう。動労千葉と共に「運転士・車掌廃止」の攻撃を打ち破ろう。

【新たなジョブローテーション】
◎車掌試験、運転士試験を廃止する
◎乗務員への異動は任用の基準で行う
◎車掌を経ずに運転士になることを可能にする。
◎車掌及び運転士の職名を廃止し、「乗務係」「乗務指導係」「乗務主任」「乗務主務」にする
◎駅配属の中途採用社員が乗務員へ異動することを可能にする
◎同一担務の従事期間が最長でも概ね10年を超えないように異動又は担務変更する。※従事期
間は実施日以前から換算
【ライフサイクル制度】ライフサイクル制度は廃止する(実施時に駅に在籍している場合は従前の
取扱い)
【賃金制度】賃金制度の改正を行う。内容は別途提示
【実施日】2020年4月1日から実施。
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