2019年9月10日火曜日

闘いなくして安全なし No.227

http://www.doro-chiba.org/ga/tn227.pdf


過労死うむ乗務員 勤務制度改悪撤回しろ
「運転士居眠り」報道―原因はダイ改合理化・労働強化

 8月14日から15日にかけて、「JR外房線で運転士が居眠り運転」という形で、テレビをはじめ次々に報道が行われました。
 しかし、7月25日に起こったことであり、列車運行上の支障もありませんでした。それにもかかわらず、乗客が背面から撮影した動画がネット上に投稿されたことで、20日も経った後に大々的に報道されたのです。

「居眠り」レベルの問題ではない

 これをきっかけに、職場と乗務員がたたかれています。しかし、職場で起こっていることは「居眠り」レベルの問題ではありません。過労死さえ生み出される労働強化が強制されているのです。
 会社はダイ改で乗務員への労働強化を繰り返してきました。
 人間が一番眠い時間に起きて乗務しているにもかかわらず、睡眠時間もまともに与えない。乙行路は日勤並に長大化し、退勤時間が12時を超える行路も次々に増やされる。日勤の拘束時間も軒並み伸びています。

乗務員勤務制度改悪撤回・行路緩和を

 今年の3月ダイ改で乗務員勤務制度改悪が強行され、朝・夕ラッシュ時間帯に短時間行路が作成されました。乗務するのは支社課員など本来の乗務員ではない人たちです。
 全体の行路数を変えずに短時間行路を増やしたあおりを受け、交番内の行路はさらにきつくなっています。しかも、現状では短時間行路に乗務する人が足らず、本線乗務員を乗務させなければ仕事が回らない状態です。
 乗務員勤務制度改悪で、限界を超えた労働強化が進行しています。3月ダイ改以降だけでも、オーバーランや停車駅通過が起こっています。16年段階でさえ、「オーバーラン続発」「眠気」「勘違い」などと報じらました。
 しかも改悪乗務員勤務制度は始まったばかりです。本格的な適用となれば、乗務員にはさらなる労働強化がのしかかります。さらにジョブローテーション提案で、来年度から運転士・車掌の職名までなくそうとしています。
 その先に待っているのは、過労死と鉄道の安全の崩壊です。必要なことは行路緩和であり、乗務員勤務制度改悪・ジョブローテーショ ン提案の撤回です。

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