2019年9月18日水曜日

闘いなくして安全なし No.228

http://www.doro-chiba.org/ga/tn228.pdf


安全より乗務員締付け優先するな
社友会攻撃うち破り職場に闘う組合を

 9月10日、再び武蔵野線運転士に「居眠り」報道が行われました。1ヶ月以上前で運行上のトラブルもありませんでしたが、動画が投稿されたことで「処分を検討」と報道されています。
 会社はこういった報道を乗務員への締め付けに利用してきました。この間の報道も、会社が鉄道の安全と乗務員を守るのではなく、締め付け強化と団結破壊を優先してきた結果です。すべての責任は会社にあります。

社友会と同じ「もの言えぬ職場」狙い

 必要なのは監視や締め付けではなく本当の安全対策です。労働条件緩和、行路緩和です。
 動労千葉の団体交渉で会社も「お客様サービスより安全のほうが重要」「カーテンを下ろすのは運転士の判断で行える」と認めざるを得ませんでした。
 しかし、撮影禁止については要求を拒否しました。「写真も動画も撮影自由」「乗務中に肖像権はない」とまでいいました。千葉支社は乗務員を背面監視し、カーテンを開けているかの抜き打ちチェックまで行ったのです。
 実際には会社が安全破壊を行いながら、すべての責任を乗務員個人に転化する。そして会社に逆らうようなことは一言も言えない職場にしようとしてきたのです。今進行している東労組解体・社友会攻撃と狙いは同じです。

行路緩和・乗務員勤務制度改悪撤回を

 職場で強制されている労働強化は「居眠り」レベルではありません。過労死さえ生み出される労働強化が強制されています。
 8月29日に横浜市営地下鉄で起きた脱線衝突事故(写真)は「4時間仮眠で18時間勤務」による運転士の睡眠不足が原因として指摘されています。どこでも乗務員は慢性的に睡眠不足にさらされているのです。
 必要なことは乗務員の締め付けではありません。行路緩和であり、乗務員勤務制度改悪・ジョブローテーション提案の撤回です。そして、会社の攻撃を打ち破るために必要なのは社友会ではなく、闘う労働組合です。

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