2019年9月5日木曜日

外注化阻止ニュース 第442号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka442.pdf


不正営業・非正規・事故多発
かんぽ生命不正営業
郵政民営化の行き着いた先

ついに暴露された郵政の悪事

 郵政かんぽ生命における違法営業が大きな社会問題となっています。報道では、ノルマ達成のために郵便局の信用を利用して言葉巧みに高齢者をだましてお金をまきあげる手法が暴露されています。不正営業件数は実に18万件を超え、さらに増加の一途です。日本郵政グループの組織ぐるみの詐欺行為です。
 現場社員には〝目標〟という名の達成不可能なノルマが押しつけられ、達成できない社員にはパワハラや自爆営業の強要。うつ病などで退職に追いやられています。

すべては民営化から始まった

 出発点は07年の郵政民営化です。小泉や竹中が推進した民営化によって利益だけが追求された結果が不正営業や現場の疲弊です。
 郵政グループは40万人を超える従業員のうち非正規社員が48%超。労働者を大量に雇い、大量に辞めさせる典型的なブラック企業です。いまでは「非正規の待遇改善」と称して正社員の手当削減も行っています。
 年賀ハガキの自爆営業を強要して利益をあげる。要員不足による超勤の常態化。それが誤配や交通事故を招いています。
 「民営化でサービス向上」は真っ赤なウソでした。他方で取締役の役員報酬は2億円超。

JRにおける安全と雇用の破壊

 JR東日本では、鉄道部門はJR本体に一切残さず、すべて外注化する構想が打ち出されました。すでに来年度募集には「乗務員は事務職」「駅で働きたいなら子会社に応募」「生涯乗務員にはさせない」と打ち出しています。
 運転士や車掌の職名を廃止し、「人手をかけないメンテナンス」と言って検修業務もすべて外注化しようとしています。
 鉄道会社であることを放棄し、安全と雇用を破壊し、金儲けに走る。かんぽ不正営業の事態が鉄道会社で起きたらどうなるのか? 現場からの反撃の闘いが必要です。

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