2016年1月16日土曜日

闘いなくして安全なし No.056

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFUkpHOFVhTXRLdzg/view?usp=sharing


保安装置なしで運転させるのか!
ATS-P故障なら
「適任者いる駅まで注意して運転」

 JR千葉支社は昨年12月以降、千葉支社のほとんどの区間でATS―S地上子を撤去して、「ATS―SNを一時使用停止」にするとしてきまいた。その区間は次の通りです。

総武本線:佐倉~銚子
成田線:香取~松岸
内房線:蘇我~安房鴨川
外房線:蘇我~安房鴨川
東金線:大網~成東
久留里線:木更津~上総亀山

 この区間ではこれまで、「ATS―P」と「ATS―SN」と呼ばれる保安装置がありました。JRは保安装置について、「ATS―Pが故障した場合は、ATS―Sが起ち上がるから大丈夫」と団交で回答していました。
 しかし今後は、ATS―Pが故障した時のバックアップがなくなります。その場合の対応は、「適任者の添乗できる駅まで注意して運転」とされているだけです。しかも、職場へ周知や訓練なしに進められています。

千葉駅までATSなしで運転?

 ATSは停止信号に近づくと自動的に列車を停止させる装置です。万一、運転士がミスをしても衝突事故を避けることができます。ATSの設置は必須です。そのATSなしで運転させるなど、本来あってはなりません。
 しかも駅の外注化・無人化が進められ「適任者がいる駅」は、結局千葉駅にならざるを得ません。職場からは「千葉駅まで運転士の注意力だけで運転させるなんて、こんな無茶なことがあるか」と怒りの声が上がっています。
 動労千葉は昨年12月11日に申入れを行いATS―P故障時の対応の追及を始めています。合理化のために安全を無視し、運転士に無保安での運転を強制するなど許すことはできません。


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