2016年1月21日木曜日

外注化阻止ニュース 第241号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka241.pdf


軽井沢バス事故
規制緩和が事故原因
非正規化と外注化の背後にあるもの

健康診断なしで65歳に深夜運転

 15人の命が失われた軽井沢バス事故。
 運転していたのは65歳と57歳の労働者。事故発生時にハンドルを握っていた運転士は昨年12月に入社したかりの契約社員でした。バス会社 は、健康診断も行わずに虚偽報告し、年配の労働者に過酷な深夜運転をさせていたのです。
 運転手は大型バスの運転経験がなく、面接で「大型バスは苦手」と話しましたが、バス会社は、国が定める運転士教育も行わず、わずか研修2回だけで乗務を強い、4回目の乗務での事故でした。

下請けにダンピング強要

 スキーツアーを企画した旅行会社は、国の下限(約26万7千円)を大幅に下回る19万円で発注していました。昨冬は13~14万円だったことも明らかになっています。
 〈旅行会社が元請け〉〈バス会社は下請け〉という業界の構図によってバス会社のダンピング(不当廉売)が横行し、コスト削減のために実際に働く運転手に過酷な業務が強いられているのです。
 今回、満席でもダンピングしなければ成り立たない状況でした。このため高速料金も上限があり、料金節約で帳尻を合わるために運転手は無理をして一般道の峠越えを選んだのではないかと指摘されています。

規制緩和は何をもたらすのか

 原因究明はこれからですが、こうした労働環境やダンピングがなぜ生まれたのか。真剣に考えなければなりません。
 国交省によると貸切バス事業者は2000年に規制緩和され、00年度の2864社から12年度4536社まで増えました。高齢化も深刻でバス運転手の平均年齢は48・5歳で6人に1人が60歳以上です。
 規制緩和と外注化の構図でダンピングが横行し、労働現場では非正規雇用化や労働強化が無理が生じたことは明らかです。
 JRでも外注化に伴うコストカットで要員削減や訓練・教育不足により労災事故が多発しています。関係ない話ではありません。

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