2016年1月29日金曜日

闘いなくして安全なし No.058

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFVUkzcDBWU0dEVE0/view?usp=sharing


軽井沢バス事故
何が若者の命奪ったのか
160㎞レール交換させた動労千葉の闘い

「規制強化」もすり抜け横行

 1月15日の軽井沢バス事故は、多くの若者や運転手自身の命を奪いました。様々な報道で規制緩和による競争の激化や、基準を下回る金額での外注化が問題にされています。
 しかし、12年の関越道バス事故以来、規制は強化されたはずでした。それでも旅行会社が「委託費をあげる分、手数料をもっととる」など規制のすり抜けが横行しました。運転手の激務と低賃金構造も変わりませんでした。
 そして、事故が繰り返されたのです。

職場からの闘いでレール交換

 職場で規制緩和や外注化・非正規職化に声をあげる労働組合がなければ、この構造を変えることはできません。
 動労千葉は04年以降に続発したレール破断と05年の尼崎事故に対し、安全運転闘争を闘って計160㎞ものレールを交換させました。

規制緩和・外注化でレールも破断

 このレール破断も規制緩和と外注化が原因でした。02年に国土交通省が鉄道の安全に関する規制を抜本的に緩和し、事実上「JRの自主管理に任せる」ようになりました。
 さらに、「事前規制から事後チェック」への転換を掲げ、事故の発生を容認さえしたのです。そして、検査周期の延長などメンテナンスコストの削減が進められました。
 それは鉄道業務の全面外注化が始まった時期でもありました。線路部門は真っ先にすべて外注化されていました。その後2年でレールがバタバタと折れる事態になったのです。

安全を守る労働組合の闘い必要

 こうした規制緩和と外注化は、JR北海道に象徴される安全の崩壊をもたらしました。昨年はJR東日本でも事故が続発し、問題は極めて深刻です。
 動労千葉は、安全を守るために速度を落とすという闘いをやりぬき、安全を犠牲にしたコスト削減に歯止めをかけました。こうした労働組合の闘いが安全を守り、乗務員と乗客の命を守ってきたのです。

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