2016年6月16日木曜日

外注化阻止ニュース 第266号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka266.pdf


キックバック 目当ての要員削減
グループ会社  経費削減の半額が報奨金に

 動労千葉は6月8日、要員問題と夏期手当てに関してJR千葉鉄道サービス(CTS)と団体交渉を行いました。

幕張事業所は2年余で18人減

 この間、CTS幕張事業所で退職者が続出し、多大な労働強化が生じています。特急車両のポリッシャー作業、217系快速車両の全般清掃など、本来やるべき清掃業務がまともにできない状況です。
 会社側の回答では、14年1月の127人(管理者含む)が今年5月には109人。実に18人減です。6月の他事業所からの助勤は、延べ100人超です。会社は「応募も少なく、定着しない。組合の知恵を貸して欲しい」。
 組合からは「努力の方向が違う。まともに生活できる賃金ではないことが根本原因」、幕張事業所の組合員は「女性の退職は、賃金だけでなくパワハラが原因だ」と追及しました。
 「経営陣の役員報酬カットや本社管理者を減らすなどの努力はしているのか」と追及しました。

夜勤8人→5人の理由が明らかに

 京葉事業所での夜勤者の削減(8人→5人)問題を追及する中でとんでもない事実が明らかになりました。
 JR東日本は14年7月、グループ会社への委託費の削減を本社会議で決定。グループ会社に経費削減プランを提出させ、その案が採用されれば削減額の
50%をグループ会社に報奨金としてバックしたのです。
 100万円の経費削減計画が実施されれば、JR東日本は委託費を100万減らし、半分の50万円を一時金としてCTSに入れるというのです。JR東日本は、「自分で自分の首を絞める」やり方をグループ会社に強制し、史上空前の黒字を積み上げているのです。
 このためCTSは、京葉事業所の夜間業務を日常清掃から簡易清掃に切り替え、段階的に夜勤者を8人から5人に削減したのです。

あまりに理不尽な話

 夜勤に従事していた労働者は収入が激減し、夜間の窓拭き作業が省略され、日勤者にも大変な労働強化になっています。これをCTSは目先の報奨金のためだけに強行したのです。あまりに不条理な話です。

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