2017年3月18日土曜日

闘いなくして安全なし No.112

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFX2M3TTdMODdza0U/view?usp=sharing


乗務員に被曝強制するな!
「社会的使命」語りながら
ローカル線は切り捨て

4月1日 常磐線小高~浪江間運転再開

 JR東日本はJR常磐線小高駅~浪江駅間の運転を4月1日に再開すると発表しています。3月7日には、試運転も開始されました。
 浪江町全域に出ている避難指示が、3月31日に常磐線沿線など一部地域で解除されることに合わせた再開だと説明されています。
 しかし、その安全性について会社は、動労水戸との団体交渉で、「自治体が避難解除すること」以外に根拠をあげることができませんでした。
 さらに、17年内とされていた竜田駅~富岡駅間の運行再開を10月頃に前倒しすると発表しました。
 会社はその理由を、「復旧工事が順調に進捗している」からだとしています。
 しかし、福島原発事故は何一つ終わっていません。原発内部では核燃料が溶け落ち、廃炉への具体的道筋もつけられていません。冷却が途絶えれば再爆発の危険もあります。
 避難指示が解除された他の地域でも、戻った住民は1割程度。被曝による危険があり、帰りたくても帰れない人が大勢いるのです。
 この中で、運転を再開すれば乗務員も乗客も被曝と危険にさらされることになります。

地域住民の足は奪っていいのか

 運転再開といっても、現在は誰も住んでいない地域に列車を走らせることになります。
 それでも会社は、「復興のために重要な交通インフラの整備。社会的使命がある」といって運転再開を強行しようとしています。
 その一方で、内房線では3月ダイ改で、日中帯の館山駅~千葉駅間の普通列車をすべて木更津駅での折り返し運転にしました。一昨年の館山駅発着の特急列車廃止に伴って新設された特別快速も廃止。久留里線の上総亀山~久留里駅間の始発・終電も廃止です。
 原発再稼働のために乗務員・乗客への被曝を強制し、「社会的使命」を語りながら地域の足を奪うなど、絶対に許せません。

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