2017年3月31日金曜日

闘いなくして安全なし No.114

https://drive.google.com/file/d/0B6_MNKzi3eCFYWhaTTFCd2VrS0E/view?usp=sharing


ダイ改合理化・地域切り捨てに反撃
3月ダイ改阻止―内房線・久留里線の切り捨て
反対掲げた動労千葉の3月4~5日ストライキ

 動労千葉は、3月ダイ改阻止―内房線・久留里線の切り捨て反対、乗務員に対する耐え難い労働強化と締め付けに対する反撃として3月4~5日にかけて全本線運転士を対象としたストライキに起ち上がりました。

鉄道会社としてのあり方を問う

 3月ダイ改での内房線・久留里線の切り捨ては単に千葉の問題ではありません。北海道では「1㎞あたりの平均乗客数2千人以下」を基準に、1237㎞に及ぶ路線が「単独では維持困難」とされ廃線が狙われています。
 主導しているのはJR北海道に会長や副社長を送り込んだJR東日本です。「国家にとって付加価値を生まないなら、地域ごと切り捨てる」という「国家的大リストラ」をJR東日本が先頭に立って進めています。
 しかし、社会的インフラである鉄道を「平均乗客数」で切っていいのでしょうか?
 留萌線は15年度の平均乗客数が183人。廃線の対象です。その恵比島駅周辺の住民は9世帯13人で、1日の乗降客数が延べ10人。鉄道がなければ生活できない地域の実態が伺えます。民営化によって鉄道が金儲けの道具にされた中では、こういった切実な声は顧みられません。
 フランスでは運賃収入は2割程で、あとは公的制度による財源です。JR北海道も世界的に見れば「優良な鉄道会社」です。人々の生活のために必要な路線は赤字でも通すのが鉄道会社本来のあり方ではないでしょうか。
 JR東日本は最高益を更新し続け400億円以上の株主配当を毎年行っています。都会の駅で次々に大規模工事が行われる一方、内房線や久留里線は切り捨て。一方的に列車を削減し、「乗客を増やしたら列車を通してやる」というJRの居丈高な態度に、地域の怒りは高まっています。
 動労千葉が声を上げ、地域に呼びかけると、予想を超えた運動の広がりが起こりました。地域住民を中心に「内房線と地域を守る会」が立ち上げられ、館山地域集会が開催され、本格的な組織作りが進められています。
 鉄道を失うことは、本当にその地域での生活がかかった問題です。動労千葉は、「地域の総反乱」をつくり出して国家的な地域切り捨てと対決する闘いにうってでています。

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