2019年10月30日水曜日

日刊動労千葉 第8696号

北嶋琢磨副委員長の訴え
「ジョブローテーションに反対し、
ともに声をあげよう」

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8696/

 すべての仲間に、とりわけ平成採の仲間に訴えます。ジョブローテーション提案を認めることは絶対にできません。最後まで反対を貫き、職場から声をあげよう。

運転士を続けたい人に最悪の施策

 会社は10月にジョブローテーションを前提にした自己申告書を提出させました。これまであった、「当面、現区所」という選択肢はなくなり、「この仕事を通じて成長したいという自分の将来設計を書け」とされています。その上で、業務内容や勤務地を第3希望まで書かせるものです。勤務地も「東京」「千葉」などエリアが広すぎます。「千葉」といっても、銚子から鴨川に通えるのか。社員の生活を考えているとは思えません。
 そもそも、なぜ異動させる前提なのか。「現区所」を選択肢から外すということは、会社は「運転士をやるなら別のところへ」を前提にしているということです。今の場所、今の仕事に残らせる余地がない。運転士や車掌を続けていきたい人にとって最悪の施策です。
 これまでも異動したい人は異動を希望できました。本人が希望を持っていなくても、「異動が前提の〝希望〟」を書かなければいけなくさせるようなこと自体が間違っています。
 「運転士を20年やっても経験しないこともある。10年で十分だと思っているなら間違いだ」――動労千葉の先輩の言葉です。乗務員は経験が大事な仕事です。それなのに、なぜ「最大10年」で異動や担務変更が前提なのか。続けることがなぜダメなのか。乗務員を続けたいという思いも、鉄道の安全もないがしろにしています。
 しかも、今後の養成について車掌は年2回から年4回に、運転士を年1回から年2回に増やすことも検討していると書かれています。乗務員を次々に異動や担務変更させて養成も増えるとなれば、ずっと見習いを乗せるような状態になるのではないでしょうか。教える方も「最大10年」の経験です。それで安全が守れるとは思えません。

「反対」だとはっきり声をあげよう

 ジョブローテーションは、運転士・車掌の職名まで廃止する提案です。運転士の養成課程で「車掌を経ずに運転士に」「車両に関する実習」「故障処置に強い運転士」と書かれています。ワンマン運転の無制限な拡大・車掌の大幅削減と検修部門の要員削減・別会社化のためです。ここまでやって乗務手当(特勤手当)の改悪・全廃を狙っていないはずがありません。
 会社は運転士や車掌という仕事を「誰でもできる仕事」だというイメージを社員に植え付けようとしています。みんなを諦めさせ、お互いに競争しあうような職場にして、会社の思う通りに施策を進めるためです。
 この1年半あまり、会社は組合への攻撃を激しく行ってきました。だからといって、何でも受け入れていたのでは会社に良いようにやられてしまいます。おかしいことにはおかしいといい、反対だとはっきり声を上げ、自分たちのやりたいことや意見をはっきりということが重要です。絶対に諦めず、団結して最後まで反対し、徹底して抵抗する。それが攻撃を打ち破る道です。
 私たちはジョブローテーション、ワンマン運転拡大を認めません。反対して闘います。運転士や車掌、駅で働く仲間やライフサイクルで駅にいかされた仲間すべてに訴えます。動労千葉とともに反対を貫き、職場から声をあげよう。

 動労千葉はジョブローテーション、ワンマン運転拡大に反対します!
 諦めてはなりません! すべての仲間はともに声をあげ、行動しよう!

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