2016年10月6日木曜日

外注化阻止ニュース 第283号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka283.pdf


就業規則改悪  闘いはこれからだ
CTS 高給取り天下りのしわ寄せ許せない

 10月1日からJR千葉鉄道サービス(CTS)で就業規則が改悪されました。一方的な就業規則の変更によって、労働者に不利益な労働条件の変更をすることは違法であり、無効です。
 労働契約法では、労働者の雇用と生活の安定のために「5年を超えたら無条件で無期雇用に転換する権利」(無期転換権)が定められています。CTSは、無期転換権を否定するために「契約社員・パート社員(有期)の雇用期間は最長で5年間とする」という一文を就業規則に加えたのです。悪質な脱法行為です。

希望者全員を無期雇用・正社員に


 来年度から無期雇用に向けた「申請」「面接」「判定」が始まります。会社は「これまでの更新基準と同じ」「65歳まで就労する意思確認をするだけ」と団体交渉で回答していますが、油断はなりません。
 黙っていれば「会社の経営状態」「業務量」「勤務態度や能力」といった口実で都合のいいように雇い止めを狙ってくることは間違いありません。闘いはこれからです。CTSは違法・脱法な新就業規則を撤回し、希望者全員を無条件で無期雇用にせよ!

CTSを追い詰めた現場の怒り


 2月の提案以来、CTSの全職場で沸き上がった怒りの声は、会社を追い詰めました。会社は、当初案を撤回し、大幅修正をせざるをえませんでした。
 非正規雇用が大半の職場で会社案をいったん撤回させた事例はほとんどありません。労働者が団結すれば状況を変えることは可能です。
 CTSが09年にJR東日本の完全子会社になり、千葉車両整備からCTSに社名変更してから労働条件は本当に悪くなりました。
 作業手当が次々に削減され、手取り額は激減しました。要員も削られて仕事が回らないのが現実です。
 削られた賃金は一体どこに消えたのでしょうか。JR東日本は高報酬の天下りポストを確保しながら、業務委託費を削り、下請け会社を食い物にしています。株主や一部の幹部社員だけが利益をむさぼる会社に未来はありません。
 契約やパートの賃金が安いのも、一握りしか社員になれないのも絶対に当たり前ではありません。奪われたものを奪い返そう。安心して働き続けられる職場をつくろう。

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