2011年4月15日金曜日

仙台市役所・動労千葉を支援する会の声明

全国のたたかう皆さんへ

労働組合を甦らせ、被災地労働者と団結して生き抜くためにたたかおう
震災に立ち向かい 国鉄闘争全国運動の力で、新しい労働者の社会をつくろう

 たたかう全国の仲間の皆さん。仙台市役所・動労千葉を支援する会は、各地の国鉄闘争全国運動が、被災地のすべての労働者・農民・漁民・自営業者と団結し、人民の命と暮らしを根こそぎ破壊する菅政権を打ち倒し、被災地救援・生きさせろ!のたたかいの先頭に立って全力で奮闘することを心から訴えます。私たちは、被災現地で全国の先頭でたたかいます。

 3月11日に起きた大地震と津波は、私たちがかつて経験したことのない激しい現実を生み出しています。1か月を経た今も、それぞれ2万人近い死者と行方不明者が存在し、被害の全容がわからない。家族・同僚を失い生き延びた被災者は、今も連日続く強い余震の中、冷え込むの瓦礫のもとで連日連夜たたかいぬいています。水、食糧、燃料、電気、医療、生きぬくための物が足りない避難所で、しかし、労働者はあらゆる困難に立ち向かい、力を合わせ助け合い日々を生き、たたかい抜いています。

 仙台市内は、電気・水道が復旧しました。しかし、数キロしか離れていない沿岸部は10M以上の数回にわたる津波が街を破壊しつくし、瓦礫と汚泥が埋め尽くしています。まさに「戦場」そのものです。百万都市仙台は、陸海空の交通を絶たれ、一旦は暗闇の中に人々は放り出されました。食糧やガソリンが商店から消え、その確保のために早朝から数千人が並ぶ毎日です。自衛隊が、自治体支援部隊まで通行禁止して遮断した東北自動車道は、3月24日ようやく通行できるようになりました。被災者救援より治安維持、これが菅政権のやったことです。

 仙台市役所に働く仲間も、仕事中に、また休みで自宅にいて、被災し何人もが命を奪われました。行方不明の仲間もいます。家族を亡くし、あるいは行方不明となり、家を流された仲間も多い。しかし、避難所や身を寄せた知人宅から職場に通い、被災者支援・復旧作業の先頭にたっています。多くの仲間が、暗闇で乾パンをかじりながら生き抜き、職場にとまりこみ、たたかいぬいてきました。

 また、爆発を繰り返し、炉心溶融の危機に陥り、大量の放射能を空と海と陸地に放出し続ける福島第一原発は、仙台市から南に100km足らずです。南相馬市からは、住民が仙台市にも避難してきています。車椅子の病人を家族にもつ青年は、「津波は自宅がぎりぎり助かったけど、その次は避難だ。牛をそのまま置いてきた人もいる。もう戻れないのではないか」と原発と政府への怒りと不安を話してくれました。

 大震災は、新自由主義が生み出した社会が完全に終わり、支配階級には自らが引き起こした現実を何一つ打開できないことを、満点下に明らかにしました。資本の利益のために、地方の人々のくらし、仕事を奪いつくしました。農林業、漁業をこわし、地域の絆と自治をたちきりました。大震災と史上最悪の原発崩壊に直面して、新しい社会を労働者自身の力でつくっていく以外に、私たちが生きていくことはできない、このことがはっきりしました。

 津波がおしよせた現場に立ち、建物や松林が破壊しつくされ、瓦礫の山の先に太平洋まで見渡せる光景をまのあたりにして、絶句するとともに、激しい怒りと、新しい労働者の権力、社会のしくみを絶対につくろう、労働者はその力を持っている、それこそが未来をひらくと、身震いするような力が体の中から沸いてきています。

 仙台市役所・動労千葉を支援する会は、地域・職場の仲間とともに今、現地対策本部に結集し、新たなたたかいに突入しています。仲間の安否の確認、食糧・燃料の配給から始まり、被災した仲間への支援を開始しています。震災直後から、動労千葉をはじめ全国の皆さんの渾身の決起と支援で、今日まで生きぬいてきました。心から感謝します。

 たたかいはこれからが正念場です。労働者と労働組合の力を信頼し、団結をひとつひとつつくりだす根底的なたたかいが始まります。国鉄闘争全国運動を全面的に発展させよう。新自由主義の攻撃と真っ向からたたかい、労働者の激しい怒りを力にして、新しい労働者のたたかいをつくろう。被災地の労働者と心の奥深く結びつき、労働者階級の根底的な決起をともにつくりだそう。

 避難所となった小学校では、教育労働者、自治体労働者が地域の労働者、住民と団結して奮闘しています。労働者は、政府の救援を待つ存在ではありません。団結し、助け合い、力を合わせてたたかい、あらゆる困難をのりこえていきます。菅政権や東京電力の幹部を見よ!日々無為無策を重ね、誰も責任をとらず、現場労働者に「命をかけろ」とわめき、最後は逃げ出すのです。労働者は、断固として現場で生きぬく。逃げも隠れもしない。なぜなら、私たち労働者こそ、社会を作り、動かす主人公だから。

大震災と原発事故を前に、震え上がっているのが連合です。菅内閣の新成長戦略を全面的に進め、多くの仲間を非正規労働者にし、何よりも原発を推進してきた張本人です。自治体民営化・人員削減の結果、震災に直面する現場はパンク寸前です。大震災は「新成長戦略」の破綻を明らかにしました。しかし、菅内閣は、道州制・公務員360万首切りと「震災解雇」で、労働者の生存とくらし、未来を奪おうとしています。資本と一体となって新自由主義の攻撃を進めてきた連合幹部を、菅内閣もろとも現場労働者の力で今こそ打倒しよう。

全国の皆さん。国鉄闘争全国運動が大胆に前にでるときです。全労働者とあらゆる人々のたたかいの結集軸となり、先頭にたってたたかおう。今こそ、労働者が心底から団結する労働組合をつくろう。原発停止・首切り反対をかかげたたかう労働組合を組織し、組織し、たたかおう。

  • 被災地支援の運動を全国の職場・労働組合で全力で取り組もう。カンパを訴え、集めよう。救援物資を集めよう。
  • 震災を理由に、大量の解雇が始まっています。解雇反対のたたかいを進めよう。賃金を払え。生きられる賃金をかちとろう。
  • すべての原発を止めよう。
  • 360万公務員労働者首切り絶対反対。
  • 労働者と農民・漁民、すべての人民がいきぬくために、今こそ労働組合に団結しよう。

2011年4月

仙台市役所・動労千葉を支援する会

 

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