2015年5月4日月曜日

闘いなくして安全なし No.021

https://drive.google.com/folderview?id=0B6_MNKzi3eCFQTVJVm9Rai04dXM&usp=sharing


青函トンネル内で発煙事故
「安全より運行」で大惨事一歩手前

JR北海道―外注化で安全崩壊

  4月3日、青函トンネル内を通過中だった特急列車が緊急停止しました。床下モータから発煙し、火花も確認されたためです。
  このため乗客・乗務員130人ほどが避難する事態になりました。避難が終わるまで約6時間もかかりました。
  脱出できる場所は旧竜飛海底駅、旧吉岡海底駅しかありません。消火設備もこの2カ所しかなく、一歩間違えば大惨事になっていました。
  しかも、2駅とも北海道新幹線の開通工事のため14年3月に廃止され、無人にされていました。そのため、ケーブルカーを運転する社員が到着するにも時間がかかりました。

4回にわたり警報音

 実はこの列車の運行中、モーター制御装置の異常を示す警告が4回表示され、警報音も鳴っていました。しかし、いずれも数秒で消えたため運転を継続してしまったのです。
  車掌も異臭に気づきましたが、車内見回りで異常は見つからず、停止措置はとりませんでした。「安全より運行」が乗務員に強制され、このような事態にまで至ったのです。
  JR北海道では出火・発煙事故は多数起こっていますが、ほとんどはディーゼルカーです。しかし、今回は比較的新しい電車で、3日前の点検でも異常は発見されませんでした。発煙の原因となった異常がなぜ起こったのか、いまだに突き止められていません。
  JR北海道は徹底した外注化の結果、いつどのような検査・修繕を行ったかも把握できなくなったのです。鉄道の安全を崩壊される外注化は絶対に認められません。