2015年5月9日土曜日

闘いなくして安全なし No.023

https://drive.google.com/folderview?id=0B6_MNKzi3eCFQTVJVm9Rai04dXM&usp=sharing


東北新幹線4時間半不通
約30分前に停電も運行継続
―すでに断線か

 4月29日、東北新幹線で、郡山駅付近の架線が切れ、大規模な停電が起きました。乗客約550人が1時間半も車内に閉じ込められ、新幹線は約4時間半不通になりました。

30分前にも停電も「異常なし」

 実は、この大規模停電の約30分前に同じ区間で5分ほどの停電が起きていました。そこを通過していた電車は緊急停車しましたが、通電したため「異常なし」とされ、運転を再開しました。しかし、その後の検査でパンタ グラフの傾き、変形がみつかっています。
 この時点ですでに架線が切れており、新幹線の車体などに触れてショートし、一時的に停電。その後、現場を走った列車が架線を巻き込むなどして大規模停電にいたったのではないかといわれています。
 労働者に「安全より運行」が強制された結果の大規模停電だったのです。
 また、切れた架線は開業以来33年間、一度も交換されていませんでした。検査も年1回だけです。
 コスト削減のために保線や電力関係の仕事を丸ごと外注化して切り捨ててきた結果でもあるのです。

安全は「神頼み」のJR東日本


 JR東日本の安全崩壊は、富田社長名の文書にも表れています。
 山手線の支柱倒壊事故について富田社長は、「お客様に死傷がなかったことは、安全の神様が見ていてくださっているのかも知れません」「ギリギリのところで大惨事をまぬがれた」といっています。そして、事故の責任は現場労働者に押しつけ、自らは責任逃れをしているのです。
 一方ではコスト削減のために、労働者ごと下請けに突き落とし、人員も削減する。乗務員には労働強化と運行優先を強制する。こういったJRの姿勢こそ、事故の原因です。

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