2015年10月15日木曜日

外注化阻止ニュース 第228号

http://www.doro-chiba.org/ga/gaityuuka228.pdf


レール溶接 全溶支部 第9波スト
沼田社長・JRの結託で安全が崩壊

 JRや私鉄各社のレール溶接を手がける株式会社全溶(本社/東京都練馬区)の労働者でつくる全国一般東京東部労組全溶支部が10月9日、第9波ストライキに突入し、本社前で抗議行動を行いました。(レイバーネット・朝日新聞などの報道より)

手当と作業員数を元に戻せ!

 組合側の主な要求は、沼田社長が4年前に就任して以来、①溶接資格手当や出張手当などの手当を大幅にカットしたこと、②溶接口数に応じた作業員の人数を削減したこと、③定年以降の嘱託社員の賃金を引き下げたことなどを元に戻すことです。
 しかし沼田社長は「手当や作業員をもとに戻すと赤字になる」と拒否しています。
 現場労働者は削られた手当をカバーするためにより長時間の残業を行い、作業員の人数も減らされ過酷な労働強化が生じています。「このままでは安全や技術継承にも支障が出る」という組合員の切実な声がストライキの背景にあります。

〝俺たちが安全を守っている〟

 全溶支部の組合員は切実に訴えています。
 「人員削減や社長のゼロ回答でレール溶接の品質が劣化している。このままでは列車運行や乗客の安全にも影響が出る」
 「俺たちは首都圏のレールの安全を守っている。それなのに人が少なすぎて作業して運転して帰る時に眠くて仕方ない。運転手を増やせ」
 「溶接の時に火花が散っても検証も会議もしない。安全無視」
 「安全チェックで『後確認』というのがある。でも人がいないので『帰っていいよ』となり、自分たちで安全に責任が取れない状況」
 「沼田社長が就任してから重大事故が立て続けに起きている。利益よりも安全を優先しろ」

役員の多くはJRからの天下り

 株式会社全溶の役員の多くはJRからの天下りです。全溶支部の労働者は首都圏のレールの安全を守る仕事を担っています。安全や雇用の費用を削り、金儲けに走る沼田社長とJRの結託体制に対するストです。連帯と支援を。

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