2018年3月11日日曜日

日刊動労千葉 第8420号

監視カメラを直ちに撤去しろ!
不当労働行為文書を送りつけるな!

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8420/

休憩所に監視カメラ設置!?

 JR東日本は全社的に乗務員詰所やホームの休憩所などへ、監視カメラ設置を進めている。現場では、音声まで録音できるカメラだと言われている。すでに中野、大崎、大田などの詰所に設置され、上野では1つの部屋に5台ものカメラを付けて360度監視状態を作り出している。会社は千葉でも統合詰所や木更津詰所などに設置する方針だと明言している。
 会社は、「ロッカー室などで不適切な事象が発生した」「職場規律の厳正のため」と説明し、「管理者がいない場所には設置する」としている。なんとロッカー室やトイレ、更衣室への設置まで「検討の余地はある」などといっている。
 例えば乗務員が2時間、3時間と乗務してから休憩室に戻っても、何をやっているか、何を話しているか、すべて監視され記録される。こんな息もできない職場環境が強制されるのだ。
  そんな状態でこれからずっと働けというのか? 鉄道の安全が守れるというのか? もはや人権問題であり、会社のやっていることは犯罪行為そのものだ。
 われわれ動労千葉は3月6日、監視カメラの撤去と設置中止をただちに行うよう緊急申し入れを行った。

狙いは乗務手当廃止・転籍強制

 ここには会社が東労組を解体して、どんな職場を作ろうとしているのかが示されている。
 奴隷労働のようなひどい状況でも一言も声を上げさせない。労働組合そのものの存在を否定し、会社の施策を思うがままに進められる職場にしようとしているのだ。その先に待っているのは、あらゆる業務の分社化と転籍強制、入出区作業の全面的外注化と乗務員への極限的労働強化、そして乗務手当廃止攻撃だ。

今こそ動労千葉に結集しよう!

 これらの攻撃はすでに東労組幹部には伝えられている。しかし、それが一切隠されてしまっている。それどころか東労組は、「生産性向上」について、「実施に時間がかかっていることは認識している」「誠実に対応する考えに変わりはない」と回答している始末だ。
 今、職場に必要なのは闘う労働組合だ。労働者は会社に泣き付くことしかできないような惨めな存在では決してない。現実に鉄道を動かし、安全を守っているのは現場労働者なのだ。だからこそ、労働者が団結して怒りの声をあげれば、会社の施策を止めることができる。
 動労千葉は組合員と職場の仲間の団結の力にすべてをかけて闘ってきた組合だ。国鉄分割・民営化という国家をあげた組合潰しとの闘いにも団結を守り、18年に及ぶ外注化阻止闘争を闘ってきた。それが10年以上外注化施策を遅らせ、今も攻撃の前にたちはだかっている。
 「監視状態」での勤務を許すな! 会社は直ちに監視カメラを撤去し、設置計画を中止しろ! 今こそ職場に闘う労働組合を! すべての仲間は動労千葉に結集しよう!

「社員の皆様へ」を勤労に叩き返したぞ!
不当労働行為文書を送りつけるな!


 会社は出向者全員に東労組問題について社長名で出された「社員の皆様へ」や人事部の「勤労速報」を送付している。その内容は東労組と会社との対立について会社の見解を述べ、「社員の皆様のご理解とご協力を期待」するというものだ。なぜ動労千葉の組合員にまで、こんな文書を送ってくるのか? 会社のやっていることは不当労働行為そのものだ。
  東労組は、「生産性向上に誠実に対応する」と表明している。労使共同宣言についても、会社が「失効した」ということに対して、スト通告も撤回して、「労使共同宣言を破棄した事実はない」と泣きつく以外できない状態だ。
 動労千葉組合員は、家にまで送りつけられた「社員の皆様へ」を勤労課に叩き返した。われわれは反撃に立ち上がる。すべての仲間は動労千葉に結集し、ともに闘おう!

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