2018年3月17日土曜日

日刊動労千葉 第8424号

監視カメラ直ちに撤去しろ!
7箇所に14台の監視カメラを設置
安全より乗務員の監視を優先

https://doro-chiba.org/nikkan_tag/8424/
7箇所に14台の監視カメラを設置
安全より乗務員の監視を優先


JR東日本は、東労組の分裂・脱退問題が始まる中で、乗務員詰所への監視カメラ設置を強行した。上野駅の乗務員詰所には、5台のカメラが設置されたとの報告が寄せられるなど、JRの常軌を逸した対応に怒りの声が上がっている。
 こうした中、JR千葉支社管内においても3月11日以降、監視カメラが設置されている。
 こうした状況に対して動労千葉は、申15号緊急申し入れに基づき、3月13日、監視カメラの即時撤去を求めてJR千葉支社との団体交渉を行った。
 団体交渉において動労千葉は、まず、監視カメラを設置した箇所・台数、設置理由と根拠を糾した。
 千葉支社は、「7箇所に、14台のカメラを設置した」と回答してきた。
【監視カメラ設置箇所】
○千葉駅統合詰所      2台
○津田沼駅5・6番詰所   3台
○東京駅総武快速詰所    2台
○西船橋武蔵野線詰所    1台
○蘇我駅京葉線詰所     1台
○新習志野駅1・2番詰所  2台
○東京駅京葉線3階詰所   3台
設置理由については、「盗難等が発生したため、職場規律の厳正をきすため防犯カメラを設置した」「設置の根拠は、防犯カメラ取扱規程だ」との回答を行ってきた。
 また、録音機能やモニターについては、「東京では録音機能がある機種を付けたと聞いている。千葉は録音機能がない機種を付けた」「モニターはしていない。カメラに直接録画し、1週間程度で上書きするタイプを使用している」「問題が発生したら録画した画像を確認する」としている。
 一方、拘束時間中であっても、プライバシーや肖像権があることはJRも認めているが、それにもかかわらずJRが監視カメラで撮影することについては、「あくまでも防犯であり、問題ない」との回答を繰り返すという対応に終始した。
 しかも、会社がいう「防犯カメラ」は、詰所の内側に向けて設置されている。「防犯」というのであれば、普通は外部に向けて設置されるはずだ。しかしJRの場合は、詰所の中、つまり乗務員を監視するというのだ。乗務員を「犯罪者」扱いしているということだ。
乗務員が休息する時間・場所が全くなくなってしまう!

 そして、最大の問題は、乗務員詰所にカメラが設置されることで、乗務員が休息する時間と場所が全くなくなるということだ。乗務員詰所は、本線乗務の合間に休息し、緊張をほぐし、次の乗務にそなえて心身をリフレッシュするなど、乗務員にとって欠くことのできない最も重要な場所だ。その場所に監視カメラが設置されたら、安心して休息することなどできなくなってしまう。運転士は、本線運転中も乗客からの視線や動画撮影等で緊張を強いられている。その上さらに休息場所である詰所も監視カメラで撮影されたのでは、安心して本線乗務などできなくなってしまう。
 こうしたことについて動労千葉がJR千葉支社を追及すると、運輸担当者は、「防犯上、必要だと判断した」との回答を平然を行ってきたのだ。安全よりも乗務員の監視を優先する。これがJRの姿だ。東労組が崩壊した後の現場を、徹底した労務支配の下で監視を強化し、物言えぬ職場を作ろうと考えているのだ。そして、労働者の団結を破壊し、最終的には労働組合を解体するために利用しようとしているのだ。 一方、職場では、監視カメラの設置に対して不安や怒りの声が次々に上がっている。この怒りの声をひとつにして反撃に起ち上がろう。

 動労千葉は、JRの監視カメラ設置に対して断固として闘いに立ち上がる。
 動労千葉に結集し、職場からの闘いで監視カメラを撤去させよう!
 安心して働くことができる職場を取り戻そう!
 反合・運転保安確立に向けてともに闘おう!